フランス料理を食べたかっただけなのに。

先日父親がホテルで使える1万円のお食事券をくれたんです。
その瞬間私の頭の中ではホテル=フランス料理という式があり、既に頭の中には、王様のレストランのようなびっくりムースがでてくるようなお店での初めてのフランス料理という図ができあがっていたわけです。
そして指定のレストランのホームページを見て更に妄想はふくらみつつ、場所も市ヶ谷だと勝手に思っていて行く前にちゃんと調べたら御茶ノ水だったという地味な妄想っぷりだったわけですが、行った途端全ては崩れ落ちました。
そこには、スポーツセンターの横に設置してあるドリアとピラフが必ず置いてあるような、しけたレストランその名もオーロラという店がありました。
メニューをみても、なんか・・・違う。
1万円で果てしなく食べられるわけでもない微妙に高い値段、そしておいしくない。
1万円の価値がない、フランス料理を思わせる一文字もないメニュー・・・。
父親が券をくれたときに言った言葉「たまには贅沢しておいで。」
その言葉がなんだか全く叶わないうえに、なんかひとつの家族の財産の限界を身体で感じざるを得ない、そんな寂しい気持ちになりました。
ただそれだけの話なんだけれども、小学生のときに髪の毛を輪ゴムで結んでいたら学童の先生に笑われたショックや乞食の子供に間違えられて団子を売ってもらえなかったショックさを思い出して本当になんだかなぁと思ったわけなのです。
かなりの貧乏と思われた時点で終わります。